ホームセンターのＡＴＭ（現金自動受払機）が盗まれた事件で窃盗などの罪に問われた 函館市昭和１の無職、倉内大輔被告（２８）が昨年１２月、拘置されていた 函館少年刑務所から逃走を図り失敗していたことが分かった。 ３日に函館地裁（大畠崇史裁判官）で論告求刑公判とともに逃走未遂罪で追起訴された 初公判も行われ、手口が明らかになった。 検察側の冒頭陳述などによると、倉内被告は昨年１１月下旬ころから逃走を計画。 衣服などを鉛筆削りの刃で切って長さ約１３・３メートルのひもなどを作成した。 １２月７日午前８時半ごろ、看守が目を離したすきに自ら鍵を開けて運動場外に出た 倉内被告は金網をよじ登り、ストーブを固定していた針がねを 利用してつくったフックを、刑務所の外の電柱に引っかけようと投げたが届かず、取り 押さえられたという。 倉内被告は被告人質問で、「妻や子供のことなどを考えながら窓の外にいるカラスを 見て、つらいと現実逃避してしまった」と動機を説明。